いきなり地震発生!あなたは対応できる?

こんにちは 川崎・横浜のマンション管理士 横倉啓子です。 

東京消防庁本所都民防災教育センター(本所防災館)では
阪神・淡路大震災の直下型(震度7、マグニチュード7.3)と、
東日本大震災のエネルギーの大きいa)長周期振動(震度7、マグニチュード 8.4)の地震体験ができます。

地震体験する時の注意は、
・自分の安全の確保、身を守る!
・今回の体験での安全な場所として、テーブルの下に入る、テーブルの脚の真ん中をしっかり持って身を守る。
・揺れが止まってから、開口部(扉、窓)を確保する。
6人1グループで体験しました。

前のグループが始まり、ぐらぐらと揺れ始め6人が早々にテーブルの中にもぐりました。
ひとりの男性の、テーブルの脚を持つ手が、床にとても近かったのです。
それを見つけたインストラクターさんが、その場にいる全ての人が注目する大声で、
「危ない!危ない!危ない!テーブルの脚の下を持たないで~!ケガする~!!」
インストラクターさんの注意を聞いたとき、テーブルの脚の真ん中を持たないとケガをしてしまうことを実感しました。
地震の揺れが強い場合は、部屋の中の固定していない家具や家電、テーブルなどが大きく動き転倒して、大ケガをするそうです。
(自宅にある家具や電気製品テレビなどすべて固定してください。)
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私のグループは東日本大震災と同じ揺れを体験しました。
「はい。始めます」インストラクターさんの掛け声とともに揺れはじめました。
経験したことのないものすごい揺れです。
揺れると分かっていて、自分の中で構える準備が出来ているので
テーブルの下に入りテーブルの脚の真ん中をしっかり持って対応しました。
揺れは2分強でしたが、すごく長く感じました。、早く止まってほしいと願う程でした。

本当の地震は「始めます!」の掛け声では揺れません。
いきなりドドドド・・・ドスッーン!とくるのです。

どのような状況で地震が発生するのかによって、その後の事態が大きく異なります。
防災訓練を行う前にイメージトレーニングをすることが、とても役にたちます。
管理組合ではこういう時どうしたらいいかをマンションでシミュレートして、防災訓練に反映してください。各ご家庭でも話し合ってください。

防災基本は … まず自分の身は自分で守る!

1.発生時の状況の想定
【いつ】
   ①どのような季節?(猛暑、雪の降る寒い日、寒暖の差が激しい日、梅雨、等々)
   ②時  間    (早朝、日中、夕方、夜、深夜、等)
   ③働き手が不在、子供が下校して家族が不在、管理員の休みの日、
【どこで】
   ①自宅マンションで被災する場合
   ②マンションの共用部で被災する場合(エレベーター内等)  
   ③交通機関、ほかの建物で被災する場合
   ④路上で被災する場合       
   ⑤その他
【どのように】
   ①直下型地震    
   ②津波の有無 
   ③液状化現象の発生の有無

2.地震発生直後の状況想定
【個人の状況】
   ①ほとんど負傷せずに動ける  
   ②負傷しているが、隣人他の助力を得れば救出されうる
   ③負傷をしていて、専門家の救助がなければ救出されない
【マンションの状況】
   ・電気の停止、エレベーターの停止、給水の停止、排水の不能、外壁の剥落、漏水の発生、
   マンション内の居住が可能かどうか
【マンションの人的な状況想定】
   ①活動可能な居住者がどの程度いるのか  
   ②負傷者がどの程度いるのか  
   ③要支援者がどの程度いるのか  
   ④帰宅難民がどの程度いるのか

以上のような想定される事態に対して、平素から検討して準備することは大変重要です。
私もそうですが、自身はケガをしないと心のどこかで思っていますが、
もし家の中で割れたガラスを踏んでケガをしたら歩けなくなります。物が落ちてきて大けがもします。
家族が誰もいないひとりでケガをした時、どうしますか?
男性の役員の方とお話をしていると、ほとんどの方が家のことは奥様に任せっきりで、救急箱や薬がどこにあるか、家のどこに何があるのか全くわからない。ということです。

お話をさせていただいたみなさんには、これを機会にご家族全員で話をしてください。
自分の身を守ること、家族を守ること、それから管理組合としてどうするかマンションとしてどうするか検討してください。と、いつも説明させていただいています。

次回は管理組合としてどうするかに続きます。

車と機械式駐車場を水没・浸水から守る(豪雨・水害対策)〜もしもの時の防災行動力2【マンションの防災】

こんにちは 川崎・横浜のマンション管理士 横倉啓子です。 

東京消防庁本所都民防災教育センター(本所防災館)に体験型防災訓練をインストラクターに案内して頂きながらのツアー方式防災体験をしてきました。

近年の異常気象による短時間に一気に水位を増す「局地的集中豪雨」「ゲリラ豪雨」は、地下室を持つ住宅にも危険がたくさん潜んでいます。
地下鉄に流れ込む泥流や、道路のマンホールから吹き上げる下水などに見られるように、「下水排水能力」はこのゲリラ豪雨の水量にはとても追いつけていません。
そうなると当然、一般の住宅の半地下室や地下室にも、雨水や泥流が流れ込む危険性が高まります。

都市型水害コーナー」では、局地的集中豪雨や津波に関する映像と、
地下室に浸水した場合を想定して、自分で水深40㎝、30㎝、20㎝、10㎝の中から選び、
水圧がかかっているドアを時間内で開放できるかどうかの体験です。

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▲体格の良い男性が、浸水40㎝のドアを開けてみせる!チャレンジしましたが、開けられませんでした。

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▲私は浸水20㎝を選び、ドアを開けることができました。
想像をしていたよりはるかに凄い水圧でした。

短時間に一気に水位を増す「局地的集中豪雨」「ゲリラ豪雨」は、
地下ピット型の機械式駐車場等を設置しているマンションにも被害が生じます
管理組合としてどうしたら良いでしょうか。

「もしもの時の防災行動力を身につける Vol.2 ~都市型水害の体験から~」として、
今回は豪雨(水害)時の対策について書かせていただきます。

車と機械式駐車場を水没・浸水から守る(豪雨・水害対策)

① 日常から排水ポンプの保守点検をきちんと行う

機械式駐車場には、敷地内の雨量の設計計算に基づいて、排水ポンプが設置されています。
排水ポンプは一般に、ポンプごと水中に沈めて排水する水中ポンプが使われます。
当然ですが、管理組合は機械式駐車場内に設置している排水ポンプの保守点検を、きちんと行わなければなりません。
機械式駐車場の定期保守点検時には排水ポンプの作動確認も行い、その後点検報告書が管理組合に届きます。
報告書に不具合が指摘されていたら管理組合は適切な対応を取らなければなりません。

尚、ポンプ設置後の年数や運転状況にもよりますが、
排水ポンプの場合ポンプのオーバーホール等の修理をするよりも、
新しいポンプと交換をするほうが割安になることも有ります。
費用対効果を考えて検討して下さい。
排水用水中ポンプの耐用年数は、運転頻度にもよりますが、5年位と言われています。
ちなみに、水道用給水ポンプの耐用年数は10年~15年位と言われています。

② 各マンションで豪雨対応・ルール等を決めておく

台風などあらかじめ大雨が予想できる場合には、事前に自動車を移動しておくなど、各マンションで対応ルールを決めておくことが必要です。
あるマンションではエントランスに、「大雨が降り出したら水没の恐れがあるため、該当者は車の移動をお願いします。」等の貼り紙で注意喚起をしています

③ ご自身の車は自分で守る!!

きちんと管理組合が維持管理をして排水ポンプが動いていても短時間に急激に豪雨が降った場合、
地下ピット型の機械式駐車場では排水ポンプの能力が間に合わず下段の自動車が水没する危険性があります。
大切な車が冠水被害に遭った場合、集中豪雨は天災とみなされますので、
よほど致命的な管理や施工の不具合が無い限り、ご自身の「車両保険」でしか対応ができません!!

さいごに、管理組合は日ごろから保守管理をきちんと行い、
機械式の地下駐車場を契約している方は、周りの状況をよく確認の上、更に保険の確認をして下さい。

マンションのAED設置検討のポイント〜もしもの時の防災行動力1【マンションの防災】

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こんにちは 川崎・横浜のマンション管理士 横倉啓子です。

猛暑の中、東京消防庁本所都民防災教育センター(本所防災館)での体験型ツアー方式防災訓練をしてきました。
今回はインストラクターの案内のもと、はじめに大音響システムと映像に合わせて座席も振動する防災シアターで東日本大震災の当時の映像を見てから、
「応急手当体験コーナー」、「都市型水害コーナー」、「地震体験コーナー」の体験をしました。

防災シアターで改めて当時の映像を見て、大自然の力を止めることはできないことを痛感しました。
近い将来、首都圏で大地震がいつ起きてもおかしくないと言われています。
ひとりひとりが「イザという時」に備える心構えが必要だと感じました。
そして周りの人と助け合うことも必要だと再確認しました。

【応急手当体験コーナー】
ここでは訓練用の人形を使って、心肺蘇生法などの応急手当やAED(automated external defibrillator )「自動体外式除細動器」と呼ばれる装置の使用を体験しました。
AEDは心臓に電気ショックを与える救命用の医療機器です。

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▲心肺蘇生法などの応急手当の訓練(左)とAEDの指示通り電極パットを貼ったところ(右)

2004年7月から一般市民にも使えるようになり、公共施設等で見かけることが多くなっています。
最近ではAEDの設置を検討する管理組合も見受けられるようになってきています。

「もしもの時の防災行動力を身につける Vol.1~応急手当の体験から~」として、
ここからは、管理組合がAEDの設置を検討する場合のお話をさせて頂きます。

管理組合におけるAEDの設置検討のポイント

① 保守点検が必要です。

AEDは電気機器であり、電池や使用するパッドの劣化が問題になります。
設置したまま放置し、肝心な時に使えなければ意味がありません。
ですから定期的な点検が必要になります。
また、AEDの電池やパッドにはそれぞれ使用期限があるので、時期が来たら新しいものと交換しなければなりません。

② 購入か、リースか、レンタルかを考える。

・購入の場合
AEDを購入設置した場合、購入時に高額な本体代金が発生します。
また、消耗品の更新などが維持費として購入代金にかかってきます。
保守点検は管理組合で行わなければなりません。
ただし、長期的に見れば維持費は安く抑えられることになります。

・レンタルの場合
レンタルには長期(5年契約など)や短期(1日~1ヵ月)といった条件のものがあります。
保守点検に関しては基本的に定期交換する消耗品や使用したパッドなどの交換が料金に含まれています。
レンタルですので契約終了後は返却となります。

・リースの場合
リース契約は長期のものになります。

③  設置するにあたり器具の安全性、収納方法、盗難補償などを考える

AEDを購入したら設置する器具も必要になります。

・収納方法は自立スタンド型と壁掛け型が一般的です。
 自立スタンド型の重量は約54㎏、床にアンカー等で固定はしないそうです。
・器具が盗難にあった場合は保険対応となり、契約は終了になります。
自立型のスタンドが倒れたり、壁掛け型が落ちたりして、第三者に被害が及んだ場合、
 AED販売会社及びリース会社での保険適用等はないそうです。
 その場合、管理組合で現在加入している保険で担保できるかどうかを、必ず保険会社に問合せて確認してください。

④  管理組合員と居住者のみなさんがAEDになれることが重要

最近のAEDは使い方が簡単だと言われています。
今回AEDを実際に使ってみて、器具から音声で丁寧に使用方法が流れました。
その音声の指示通りにやると、初体験だった私にも操作ができました。

でも一度も使ったことがないのに、
非常事態の際にいきなり使うには不安を感じる方もいらっしゃるでしょう。
目の前で人が倒れている時ならなおさら緊張度も増すと思います。
そのような状況でも落ち着いてAEDを使えるようにするには、訓練をして少しずつでも慣れていくのがベストです。
管理組合でAEDの設置が決まったら、定期的に講習会を開くなどして、管理組合員だけではなく居住者の方も慣れるための方法を検討することも大切になります。

もしもの時の防災行動力を身につける Vol.2 ~都市型水害の体験から~ に続きます。

簡易スカイチェアーによる目視、打診調査の立ち合いをしました【大規模修繕工事】

こんにちは マンション管理士の横倉啓子です。

重松マンション管理士事務所のヘッドオフィスが管理組合サイドの大規模修繕工事コンサルタントとして契約しているあるマンションは、現在設計管理方式で進めています。
臨時総会を開催して設計会社を決め、先日建物調査の簡易スカイチェアーによる目視、打検調査を実施したので、私が立ち合いに行ってきました。2013年の7月は連日の猛暑でしたが、調査の日は、暑くなく雨にも降られずほどよい気候で調査が実施できました。

「自分の命がかかっていますし自己責任で準備します。」

作業前、今回の簡易スカイチェアーによる目視、打検調査を担当された方に直接お話を伺うことができましたので、簡単にご紹介いたします。

「一番高い建物の作業は何階でしたか?」→「20階からです。」

「作業準備は必ずご自分でなさるのですか?」→「はい。必ず100%!自分で準備します。他の人に絶対に任せたりしません。自分の命がかかっていますし自己責任で準備します。」

「この100%ご自分で準備されても今までアクシデントはなかったですか?」→「いきなり強風が吹いてきて・・・自分で操作不能になった時は、ほんとに怖かったです。」

・・・当事者でない第三者だと、ついつい、めったに事故が起こらない=安全、のような錯覚を起こしてしまいますが、『完璧な自己責任の仕事をする』『自分の身(命)は自分の責任で守る。』を実践している方々の言葉を直接聞くと、決して安全なのではないと再認識させられます・・・

大規模修繕工事そのものも危険な作業が伴いますが、快適なマンションライフは、こうした危険な作業に従事される方々の上に成り立っていることをその都度実感いたします。

簡易スカイチェアーによる目視、打検調査の様子

屋上での準備から地面に着地するまで55分かかりました。

調査結果は後述しますが、実際にどのように調査を行っているのか、まずは調査の一部始終をご覧ください。

▼道具を持って屋上へ向かう様子(左)と担当者と図面のチェックの様子(中央)
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▼高所調査の道具
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▼丸環に親綱ロープを通している様子
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屋上に設置している丸環にしっかり親綱ロープを通し張り、その親綱に安全帯を掛けて取り付けます。丸環のサイズφ50で耐荷重200kgです。数個に親綱を張れば荷重は分散されます。

▼ロープ(左)とスカイチェアー(中央)
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▼命をつなぐ結び目(左)。避雷針につなげて(中央)、スカイチェアーのセッティング(右)IMGP3681  IMGP3683  IMGP3684

▼スカイチェアーが繋がりました。風にユラユラ揺れています。
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そして・・・緊張の瞬間!!
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降りました! 慎重におしりをスカイチェアーに乗せて、ゆっくり・・・座れました。
大丈夫だろうと思いながらも、やっぱり力が入ってしまいました・・・

▼ロープ操作の微調整をしています
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▼打診棒でタイルの浮きや亀裂を調べ(左)、打検調査後浮き亀裂のメモをしています(右)IMGP3695  IMGP3697

▼打検→メモの繰り返しを最上階から実施しています
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▼調査を終え無事着地しました
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タイルの補修等の実数精算項目の予想数量は、どのようにして算出し、精算数量の確定はどのようにして行うのでしょうか?

設計の段階では、足場をかけての詳細な調査ができないため、タイルの浮きやひび割れなどの数量は、どうしても歩行(打診棒が届く範囲)や目視できる範囲の箇所を調査した結果で想定しなければなりません。設計事務所の考え方にもよりますが、第1回目の大規模修繕工事の場合、タイルの総面積の0.5%~1%程度の数字を入れて見積(予算金額)を算出することが多いようです。そして、この工事項目は、契約上は「精算工事」といわれ、実際に施工した数量に応じて工事完了後に増減精算を行い、費用を支払うことが一般的です。

施工会社が決まり工事が始まると、壁全面に足場をかけて全てのタイル面をチェックし、実際に浮いている個所やひび割れのある個所を調べて枚数を確認することになります。ところが、その数量(実数)が当初の設計数量を大幅に超えているときは問題となることがあります。東日本大震災以降に大規模修繕工事を行うマンションでは、それ以前に工事をしたマンションと比較してその傾向が強いようです。(重松マンション管理士事務所の実績です。)

一般的には、大規模修繕工事の予算を総会で承認してもらう際には、工事金額以外に、総工事費の5~10%の金額を予備費として計上します。上記で述べた数量の増加や、やむを得ない仕様の変更等不測の事態に対応できるようにしておきます。しかし、タイルの浮きやひび割れが当初の予想を大幅に上回ったときは、総会で承認してもらった予備費を充当してもカバーできないことがあります。

そうなった場合には、

① 臨時総会を開催して予算の追加措置を講じる。

・修繕積立金等、資金に余裕がある場合は可能です。

② 臨時総会を開催して金融機関から資金を融資してもらう手続きを行う。

・資金に余裕がない場合はこのような方法もあり得ますが、条件次第では融資を受けられない場合もあります。
・また、融資が受けられることが確定するまでの間、工事を進められないことにもなりますので、リスクが高すぎてお勧めできません。

③ 修繕の仕様を変更したリ、優先度の低い他の工事を取りやめたり縮小したりして、何とか費用を捻出する。

・資金不足の場合は、この方法を取らざるを得ません。
・対応や提案をする、設計事務所や工事会社も大変ですが、理事会や修繕委員会の負担も相当なものになります。

設計の段階で建物調査の際に簡易スカイチェアーを使用し、歩行や目視に加え、より多くの部位の打検を行うことにより、設計数量と実際のタイルの浮き等の数量の差を少なくすることが可能となれば、前述のようなトラブルを回避することができます。このような調査を積極的に取り入れている設計事務所はまだ多くないようですが、さほど金額がかかるわけではありませんので、今後は重松マンション管理士事務所ヘッドオフィスでも積極的に取り入れていこうと考えています。

簡易スカイチェアーによる目視、打検調査の結果

簡易スカイチェアーによる打検結果タイル劣化数量の総合計です。

1)45三丁掛け磁器質タイル(14階から3階まで)

⇒打検枚数は34,807枚 浮き559枚(1.61%) ひび割れ430枚(1.24%)

2)二丁掛せっ器質タイル(5階から1階)

⇒打検枚数は5,866枚 浮き246枚(4.19%) ひび割れ93枚(1.59%)

3)調査結果からわかる劣化の度合い

一般的な浮きや亀裂0.5%~1%以上という数字を比較すると、45三丁掛け磁器質タイルは浮き1.61%、二丁掛せっ器質タイル4.19%の結果から劣化が多いことが予想できることがわかりました。

Los Angelesコンドミニアム視察旅行記 番外編 

ロディオドライブ

IMGP3445こんにちは 横倉啓子です。

この回は番外編ということで、ロスで体験してきた楽しいスポットなどをご紹介します。

ビバリーヒルズの高級ショッピングスポットとして有名なのが、ここロデオドライブ!
ヴィトン、ティファニー、カルティエ、ベルサーチ、シャネル・・・憧れの高級ブランドは全てここに揃っています。ロデオドライブは映画『プリティー・ウーマン』の舞台として有名です。映画の中でお金持ちの事業家エドワード(リチャード・ギァ)が滞在していた「リージェント・ビバリー・ウィルシャー・ホテル」がありました。

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ロサンゼルスのビーチといえばサンタモニカ!
その歴史は古く、100年以上前からL.A.随一の海水浴場として賑わってきました。
世界一有名な桟橋「サンタモニカピア」は1909年に造られた木造の桟橋で、映画にもよく登場するサンタモニカのシンボルです。
この日は海からの霧が発生して肌寒かったです。霧のサンフランシスコではなく、霧のサンタモニカでした。

 サンタモニカ    DVC00504.JPG

▼お昼にランチをしたお店です。
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水槽に入っている生きたカニの中から食べたいカニをチョイスして、焼いたりボイルしてもらいます。日本の夜の8時は夏でもすでに真っ暗です。 
でもロスは8時を過ぎてもまだ明るいです。夜はGriffith Observatoryに行き夜景を一望しました。

▼ダウンタウンの高層群(左)、HOLLYWOOD(中央、右)
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▼ダウンタウンの高層群の夜景
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100均で有名なダイソーがロスにもありました。とても人気があるそうです

▼ダイソー(左)、アメリカで人気のハンバーガー(右)
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▼オーガニック専門のスーパーマーケットにも行きました。シリアルが豊富でした(右)
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▼新鮮な魚・イセエビ(左)、きれいに並んでいるソーセージ(中央)、トイレットペーパーに囲まれた桃(右)
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ビバリーヒルズといえば、豪邸がずらりと建ち並ぶセレブの街として世界的にも有名なスポット!ハリウッドで成功したスターたちが、ハリウッドから程近いこの地に家を立てたのが始まりだそうです。スターのお屋敷を直接眺めるのはなかなか容易ではありません・・・。
車窓からの景色は、立派な門とセキュリティの高い塀ばかりでした(-_-;)

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Los Angelesコンドミニアム視察旅行記 Vol.6〜海岸のコンドミニアムとまとめ

アメリカの3階~5階建てコンドのほとんどが木造ツーバイフォー、ツーバイテンの建築ということでしたが、完成した物件の外観だけを見てもよくわからないですよね・・・

と思っていたら、車で移動中偶然に木造5階建ての建設中の現場を見つけました。ラッキー!!
車中からとったものです。1階は店舗、上階は住居です。

説明よりリアルな貴重な写真をご覧ください↓
木造造りの5階建ての基礎工事

続いて、海辺のコンドミニアムをご紹介します。
ハンティントンビーチ ( Huntington Beach ) 別名 サーフシティと呼ばれるアメリカ西海岸のビーチにいきました。
ロサンゼルスから南へ40マイルほど下った位置にありサーフィン発祥の地といわれるだけあって、USオープンなどのサーフィンの大会も数多く開催され、サーフボードを抱えたサーファーが目立ちました。

▼ハンティントンビーチ海岸のコンドミニアム
海岸のコンドミニアム IMGP3289 IMGP3288

まとめ

駆け足でしたが、今回の視察ではホームオーナーたちがHOAの目的である資産保全を行うためにきちんと管理をするなど重要な役割を果たしていることがわかりました。
日本における管理会社の評価は管理受託戸数等を基準にしていますが、アメリカの場合はローン会社が管理会社を評価することで第三者の視点が加わっているために日本よりもシビアな印象を受けました。ですが、それだけにHOAが主体となり、新築・中古を問わず街全体が資産保全に努めていることも、整った街を視察することで十分に伝わってきました。
世界中のどんな建物も時間とともに劣化し、性能が低下するのは避けられません。しかし、私たちは、より快適で安全な住環境を維持し、自分たちの資産を守るためにはどうすればいいかを考え続けなければなりません。
建物の寿命は日常の手入れに左右されます。定期的に維持保全に努めれば耐用年数を延ばすことが可能です。何もせず放置すれば耐用年数は短くなります。
管理はあくまで所有者が主体となって行なうものですが、専門的な知識が必要であったり、継続的かつ計画的な対応が必要なものが多かったり、また、現場で即座に対応が必要なものがあったりと、所有者だけで管理を行なうことが難しいのも事実です。
管理の行き届いたロスのコンドミニアムは築年数が経っていても住んでみたいと思わせる素敵な物件ばかりでした。
そのようなコンドミニアムは外部のプロを入れてきちんと適正な管理をしていました。
自分たちが所有する建物の資産価値を守り、良好なコミュニティを創りたいと皆が願う気持ちに国境は存在しないと確認できた視察旅行でした。

最後は、番外編として楽しいスポットなどをご紹介します。

Los Angelesコンドミニアム視察旅行記 Vol.5〜IRVINE地区視察2

IMGP3176

こんにちは横倉啓子です。

引き続き、アーバイン地区の物件です。

⑧IRVINE MICHEISON 2006年施工 HOAの管理費 875$ 自走式駐車場 積立金共

日本で“マンション”と呼ばれる建物に最も近いコンドミニアムの物件です。

⑧タワー外観 DVC00346.JPG ⑧タワー右

▼自走式の駐車場が地下にあります
⑧タワー駐車場入り口

▼ゲートには女性の守衛さんがいました(左)。敷地内の噴水の向こうにゲート(中央)、共用エントランス(右)

⑧タワー2006ゲート ⑧タワー噴水 ⑧タワーエントランス

▼共用ロビー

⑧タワーロビー ⑧タワーロビー2 DVC00348.JPG

▼共用廊下(左)と玄関(右)

⑧共用廊下 ⑧タワー玄関2

▼リビング、キッチン、クローゼット
⑧タワーリビング ⑧タワーキッチン2 ⑧タワーキッチン ⑧タワークローゼット DVC00351.JPG

エントランスに入って目の前にフロントがありフロントマンがとても忙しそうでした。
暫くどのような人たちが出入りしているのかウォッチングしました。
大きなスーツケースを引いて避暑地でも行くようないでたちのイケメン、かわいい女の子を連れた若いママ、車いすに乗ったご老人とご家族らしき人、おしゃれなご婦人等々、様々な人たちとすれ違いました。

⑨IRVINE STANFORD 1984年施工 HOAの管理費 192$

最近大手自動車メーカーのコマーシャルで使われている街並みのようでした。

DVC00335.JPG DVC00336.JPG ⑨コミュニティ DVC00337.JPG ⑨街並み ⑨左が売り出し中

⑨庭 ⑨リビング DVC00340.JPG

⑩IRVINE NAVARRE 1964年施工 HOAの管理費420$

オレンジ瓦が特徴のスパニッシュ系の建物です。すぐ目の前に数十面のテニスコートがあります。屋根の上からリスがお出迎えしてくれました。

DVC00328.JPG DVC00334.JPG ⑩前がテニスコート

⑩真ん中に暖炉 ⑩キッチン DVC00330.JPG

Vol.6では、車中からとった貴重なラッキーな写真をご覧ください。

Los Angelesコンドミニアム視察旅行記 Vol.4〜IRVINE地区視察

IMGP3126

こんにちは横倉啓子です。
二日目はアーバイン地区を回りました。
アーバイン地区は開発時からプランニングしているためとても環境がいいです。

⑤ IRVINE 現在新築販売中モデルルームの見学

▼今回販売地区のコンドミニアムの街並み

⑤アーバニー街並み   ⑤アーバニー案内図   ⑤バスケコート DVC00412.JPG DVC00383.JPG  DVC00398.JPGIMGP3122

▼建物建築中
DVC00385.JPG

では、素敵なインテリアデザインをたくさんご覧いただきたいと思います。

▼靴を脱がないフラットな玄関

⑤アーバニー玄関1 ⑤アーバニー玄関2

▼暖炉のあるリビング

DVC00406.JPG ⑤アーバニーリビング1 DVC00389.JPG

▼アメリカ定番 お庭のBBQセット

⑤アーバニーBBC1 ⑤アーバニーBBC2 ⑤アーバニーBBC3

▼女性のあこがれアイランドキッチン

⑤アーバニーキッチン1 ⑤アーバニーキッチン2 ⑤アーバニーキッチン3

▼ベットルーム
⑤アーバニーのベットルール DVC00410.JPG ⑤アーバニーベットルーム2                                                           

ベットルームにバス・トイレ・シャワールーム・パウダールームは必ず隣接していました。
子供部屋にも隣接してバス・トイレ・シャワールーム・パウダールームが隣接している物件もありました。

▼バス・トイレ・シャワールーム・パウダールーム
⑤アーバニーバストイレ1 ⑤アーバニーバストイレ2 ⑤パウダールーム (2)

DVC00400.JPG DVC00391.JPG DVC00416.JPG

▼男の子、女の子 個性あふれる子供部屋

⑤アーバーニー子供部屋2 ⑤アーバニー子供部屋4 (2) ⑤アーバニー子供部屋1       ⑤アーバニー子供部屋3 ⑤子供部屋 DVC00386.JPG

▼2階のちょっとしたスペースには1階のリビングよりも少し小さなファミリールームがあります。

⑤ファミリールーム (2) ⑤アーバニーファミリールーム ⑤ファミリールーム

⑥IRVINE PATHWAY 2007年施工 HOAの管理費 258$

▼1階にガレージ設置3階建てのタウンハウスのようなコンドミニアムです。
⑥外観

▼暖炉があるリビング(左)とアイランドキッチン(右)
⑥リビング ⑥キッチン

⑦IRVINE REMINGTO 1986年施工 HOAの管理費 280$

築27年1棟4戸 下2戸・上2戸。80年代の、コンドミニアムなのでグリーン植栽が豊富です。

DVC00371.JPG ⑦1986グレー街並み

 DVC00372.JPG ⑦1986グレー2階の玄関

DVC00366.JPG DVC00367.JPG ⑦グレーキッチン

更に Los Angels コンドミニアム環境視察旅行記 Vol.5へ続きます。

Los Angelesコンドミニアム視察旅行記 Vol.3〜TORRANCE地区視察

IMGP3161

3時間に渡る高橋さんの熱いリアルなお話は、日本との文化、生活、不動産、管理などの様々環境の違いが改めて理解できました。充実したセミナーでした。やはりアメリカの土地の広大さが根底にあることは否めない事実です…                                         

IMGP3041昼食は多くの日本人が訪れるというフードコートに連れて行って下さいました。
私は小盛りの醤油ラ―メンを食べました。

※  3階~5階立てまでは通常、木造のツーバイフォーで建築しています。
80~90年代のコンドミニアムはグリーン植栽が豊富だったそうです。
フロントヤードの雰囲気でコンドミニアムのレベルがある程度判断でき、間口が広いほうが価値があるそうです。
屋根の管理もHOAが行います。自分の芝生が伸びていると、ご近所からの苦情の手紙などが直接ポストに入っていたり、HOAからも芝を刈るように指示が来ます。
一般的にプールのメンテは月70$+水道代60~70$位です。庭の広さに合わせたデザインをする際どのように樹木を植えるかなど、3ヶ月はランドスケーピング、6ヶ月はバックヤードをしなくてはいけません。
両隣の許可が必要になります。HOAの許可も必要です。

さあ! おなかも膨らんで、現地視察のスタートです。

TORRANCE地区の4つの物件を見てきましたのでご紹介します。

① TORRANCE VERMONT 1978年施工 HOAの管理費 310$
 (1棟4件のうち1階部分が物件です)

①1978入口2つ ①地図 ①1978入口2つ

▼築35年の物件の室内のキッチンとバストイレ
①1978キッチン ①1978バストイレ

▼セキュリティ対策のため二重扉になっています。
①19799防犯扉

② TORRANCE CABRILLO 1986年施工 HOAの管理費 200$
 (1棟2件の2階建ての1物件)

アメリカは靴を履いたままの生活なので、日本家屋の玄関のように框がなくフラットです。

▼シューズボックス置場がないので玄関入ってすぐ部屋となっています。
②1986Cabrilloゲート ②1986入口 ②1986玄関

▼2つのベットルームとバストイレ
②1986ベットルーム ②1986バストイレ ②子供部屋             

▼売主が早く売買しようと独自のインテリアでイメージアップしている物件です。
②1986キッチン ②ダイニング ②1986リビング

③ TORRANCE MAPLE 1963年施工 HOAの管理費  269$

築50年のコンドミニアム物件。50年前に植えたパームツリーの背丈が高く高く伸びて、50年の歳月を物語っています。

▼築50年のコンドミニアムはグリーン植栽が豊富です
③1963看板   ③1963街並み   ③1963パームツリー

▼驚き!屋根の瓦が木で出来ています。

③1963コミュニティ内  ③外観 ③1963木の瓦

アメリカでは木の瓦が意外と多いそうです。キツツキが木の瓦をコツコツとつついてしまい、水漏れが生じることがあるそうです。
屋根のメンテ修理はHOAの管理費で修理をします。自分の好き勝手にスレートの瓦などに替えることはできません。

④ TORRANCE CABRILLO 2006年施工  HOAの管理費 209$

▼外観はコンクリート造りのようですが、実は木造3階建てのコンドミニアム

④2006 木造3階建ゲート ④2006 入口 ④2006中庭

▼エレベーターで3階に上がってみると共用廊下の床がきれいにペイントされていますが・・・

④2006共用廊下 ④2006フラット廊下 ④2006 何の穴 ④2006穴の行方

なにかちょっと違うような。。。。排水溝がない!!   穴が開いている   えっ⁉

▼穴の先には植栽のプランターが。ECO
④2006排水溝からの水まき

▼養生をして共用部分の壁と天井をペイントしていたおじさん
④2006塗装工事 IMGP3108

Los Angelesコンドミニアム視察旅行記 Vol.2〜HOAとその管理実態

IMGP3040          地図の貼り絵

宿泊したホテル前         アメリカの地図で作ったチワワの貼絵

日本の管理組合に該当するHOA

コンドミニアムや住宅地全体等の管理は「ホームオーナーズ・アソシエーション」(home-owners association)通称HOAと呼ばれる組織が行ないます。
HOAの目的は資産保全です。
ホームオーナーとは日本の区分所有者のような人達のことを言い、日本では組合員から役員を選任して理事会を構成するのが一般的ですが、HOAでは立候補したホームオーナーの有志たちが役員となります。
日本のように公平に1~2年くらいの任期で交代したり、輪番制で決めるのではありません。何年も続けている役員もいるそうです。
しかし、アメリカのホームオーナーたちは現役世代が多く、仕事が忙しかったりしてなかなか代表者のなり手がなかったり、管理に関心が低いホームオーナーもいるという話を伺いました。(この部分は日本でも同じですね。)
日本の理事会のようにHOA役員のミーティングも定例で行われます。このミーティングはホームオーナーなら誰でも参加する権利があります。
役員たちはコンドミニアムの補修、メンテナンス計画に関わる予算やルール等を決めます。
専門の管理会社を先行して全体の管理を任せたり、コンドミニアム全体に必要な保険をかける際は保険会社の選考をして依頼したりします。

HOAの管理の実態

先にも述べましたが、コンドミニアム等の管理はHOAと呼ばれる組織が行ないます。
コンドミニアムの管理制度は日本の理事会制度とよく似ていますが、日本と違い管理者方式を採用していないため、管理者選任規定はないようです。
前述のとおり、HOAが専門の管理会社を選考して管理を外部委託したり、また直接清掃会社などと契約しているケースもあります。なお、規約のようなものも作られています。
皆様ご存知の通り、日本のマンションでは窓サッシや玄関扉の外側面は共用部分になるため、「この色が好きだから」「デザインが好きだから」「材質がいいから」と言って個々人で勝手に変えることはできません。
アメリカの場合も、HOAが分譲時のコンセプトに基づき、住宅地全体の街並みも含めてコンドミニアムのデザイン等の管理を行なうため、いくら戸建のコンドミニアムであっても自分勝手に屋根や外壁などの塗装色を変えたり材質を変えることはできません。
日本では専用使用権のある共用部分等(例えばバルコニーや専用庭等)の通常の使用に伴う管理は、使用している人がきちんと日常の清掃等の管理を行なうことになっています。
アメリカでも、コンドミニアムの自宅の庭の芝生等は自分で管理を行ないますが、芝が伸びていると近所から苦情の手紙などが直接本人のポストに入っていたり、HOAから芝を刈るように指示が来ます。何故なら先にも書いた通りHOAの目的は資産保全であり、芝の手入れがされてないことで街全体の雰囲気が損なわれてしまうと目的そのものに反してしまうからです。また、庭に樹木を植える場合は両隣の許可だけでなくHOAの許可も必要になります。
また、日本とアメリカでは国土の面積の違いから、維持管理内容も異なっていると考えられます。
国土の狭い日本では、建物は上へ上へと伸びるため、エレベーターが必要になり、戸数分の駐車場を確保するために機械式駐車場の設置をしなければならず、それらの設備の維持管理が重要な課題となります。
アメリカは広大な土地があることから、ゆったりと敷地をとって駐車場付きタウンハウスや戸建住宅に近い形態のコンドミニアムが建てられます。特に視察したロサンゼルスでは地震も湿度も少ないため、5階くらいまでであれば木造のツーバイフォー(※2)で造られるそうです。(実際、視察をした住宅地域ではほとんどが木造建築で、機械式駐車場は1件も見かけませんでした。)更にHOAが、住宅地内にある共有財産の遊歩道、植栽、公園、レクリエーション施設(プールやテニスコート、クラブハウス等)の日常の管理や住宅地全体のランドスケープ(※3)の計画を行ないますが、これは日本の団地における施設や植栽管理と似ているところがあります。
日本では機械式駐車場の維持管理や修繕等が検討課題となるところが多く見受けられますが、アメリカでは植栽や芝生などの維持管理やシロアリ駆除、ランドスケープの計画維持管理等に費用をかけています。

 ※2 ツーバイフォー…枠組壁工法。北米を中心に行われている木造住宅工法。主に断面が38mm×89mm(2インチ×4インチ)の木材を使用することから2×4(two by four)工法と呼ばれる。枠組壁工法の定義は、木材で組まれた枠組に構造用合板その他これに類するものを打ち付けた床及び壁により建築物を建築する工法。

 ※3 ランドスケープ(landscape)…景観を構成する諸要素。ある土地における資源、環境、歴史などの要素が構築する経済的、社会的シンボルや空間、またはそのシンボル群や空間が作る都市そのもの。