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マンションのAED設置検討のポイント〜もしもの時の防災行動力1【マンションの防災】

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こんにちは 川崎・横浜のマンション管理士 横倉啓子です。

猛暑の中、東京消防庁本所都民防災教育センター(本所防災館)での体験型ツアー方式防災訓練をしてきました。
今回はインストラクターの案内のもと、はじめに大音響システムと映像に合わせて座席も振動する防災シアターで東日本大震災の当時の映像を見てから、
「応急手当体験コーナー」、「都市型水害コーナー」、「地震体験コーナー」の体験をしました。

防災シアターで改めて当時の映像を見て、大自然の力を止めることはできないことを痛感しました。
近い将来、首都圏で大地震がいつ起きてもおかしくないと言われています。
ひとりひとりが「イザという時」に備える心構えが必要だと感じました。
そして周りの人と助け合うことも必要だと再確認しました。

【応急手当体験コーナー】
ここでは訓練用の人形を使って、心肺蘇生法などの応急手当やAED(automated external defibrillator )「自動体外式除細動器」と呼ばれる装置の使用を体験しました。
AEDは心臓に電気ショックを与える救命用の医療機器です。

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▲心肺蘇生法などの応急手当の訓練(左)とAEDの指示通り電極パットを貼ったところ(右)

2004年7月から一般市民にも使えるようになり、公共施設等で見かけることが多くなっています。
最近ではAEDの設置を検討する管理組合も見受けられるようになってきています。

「もしもの時の防災行動力を身につける Vol.1~応急手当の体験から~」として、
ここからは、管理組合がAEDの設置を検討する場合のお話をさせて頂きます。

管理組合におけるAEDの設置検討のポイント

① 保守点検が必要です。

AEDは電気機器であり、電池や使用するパッドの劣化が問題になります。
設置したまま放置し、肝心な時に使えなければ意味がありません。
ですから定期的な点検が必要になります。
また、AEDの電池やパッドにはそれぞれ使用期限があるので、時期が来たら新しいものと交換しなければなりません。

② 購入か、リースか、レンタルかを考える。

・購入の場合
AEDを購入設置した場合、購入時に高額な本体代金が発生します。
また、消耗品の更新などが維持費として購入代金にかかってきます。
保守点検は管理組合で行わなければなりません。
ただし、長期的に見れば維持費は安く抑えられることになります。

・レンタルの場合
レンタルには長期(5年契約など)や短期(1日~1ヵ月)といった条件のものがあります。
保守点検に関しては基本的に定期交換する消耗品や使用したパッドなどの交換が料金に含まれています。
レンタルですので契約終了後は返却となります。

・リースの場合
リース契約は長期のものになります。

③  設置するにあたり器具の安全性、収納方法、盗難補償などを考える

AEDを購入したら設置する器具も必要になります。

・収納方法は自立スタンド型と壁掛け型が一般的です。
 自立スタンド型の重量は約54㎏、床にアンカー等で固定はしないそうです。
・器具が盗難にあった場合は保険対応となり、契約は終了になります。
自立型のスタンドが倒れたり、壁掛け型が落ちたりして、第三者に被害が及んだ場合、
 AED販売会社及びリース会社での保険適用等はないそうです。
 その場合、管理組合で現在加入している保険で担保できるかどうかを、必ず保険会社に問合せて確認してください。

④  管理組合員と居住者のみなさんがAEDになれることが重要

最近のAEDは使い方が簡単だと言われています。
今回AEDを実際に使ってみて、器具から音声で丁寧に使用方法が流れました。
その音声の指示通りにやると、初体験だった私にも操作ができました。

でも一度も使ったことがないのに、
非常事態の際にいきなり使うには不安を感じる方もいらっしゃるでしょう。
目の前で人が倒れている時ならなおさら緊張度も増すと思います。
そのような状況でも落ち着いてAEDを使えるようにするには、訓練をして少しずつでも慣れていくのがベストです。
管理組合でAEDの設置が決まったら、定期的に講習会を開くなどして、管理組合員だけではなく居住者の方も慣れるための方法を検討することも大切になります。

もしもの時の防災行動力を身につける Vol.2 ~都市型水害の体験から~ に続きます。