いきなり地震発生!あなたは対応できる?


こんにちは 川崎・横浜のマンション管理士 横倉啓子です。 

東京消防庁本所都民防災教育センター(本所防災館)では
阪神・淡路大震災の直下型(震度7、マグニチュード7.3)と、
東日本大震災のエネルギーの大きいa)長周期振動(震度7、マグニチュード 8.4)の地震体験ができます。

地震体験する時の注意は、
・自分の安全の確保、身を守る!
・今回の体験での安全な場所として、テーブルの下に入る、テーブルの脚の真ん中をしっかり持って身を守る。
・揺れが止まってから、開口部(扉、窓)を確保する。
6人1グループで体験しました。

前のグループが始まり、ぐらぐらと揺れ始め6人が早々にテーブルの中にもぐりました。
ひとりの男性の、テーブルの脚を持つ手が、床にとても近かったのです。
それを見つけたインストラクターさんが、その場にいる全ての人が注目する大声で、
「危ない!危ない!危ない!テーブルの脚の下を持たないで~!ケガする~!!」
インストラクターさんの注意を聞いたとき、テーブルの脚の真ん中を持たないとケガをしてしまうことを実感しました。
地震の揺れが強い場合は、部屋の中の固定していない家具や家電、テーブルなどが大きく動き転倒して、大ケガをするそうです。
(自宅にある家具や電気製品テレビなどすべて固定してください。)
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私のグループは東日本大震災と同じ揺れを体験しました。
「はい。始めます」インストラクターさんの掛け声とともに揺れはじめました。
経験したことのないものすごい揺れです。
揺れると分かっていて、自分の中で構える準備が出来ているので
テーブルの下に入りテーブルの脚の真ん中をしっかり持って対応しました。
揺れは2分強でしたが、すごく長く感じました。、早く止まってほしいと願う程でした。

本当の地震は「始めます!」の掛け声では揺れません。
いきなりドドドド・・・ドスッーン!とくるのです。

どのような状況で地震が発生するのかによって、その後の事態が大きく異なります。
防災訓練を行う前にイメージトレーニングをすることが、とても役にたちます。
管理組合ではこういう時どうしたらいいかをマンションでシミュレートして、防災訓練に反映してください。各ご家庭でも話し合ってください。

防災基本は … まず自分の身は自分で守る!

1.発生時の状況の想定
【いつ】
   ①どのような季節?(猛暑、雪の降る寒い日、寒暖の差が激しい日、梅雨、等々)
   ②時  間    (早朝、日中、夕方、夜、深夜、等)
   ③働き手が不在、子供が下校して家族が不在、管理員の休みの日、
【どこで】
   ①自宅マンションで被災する場合
   ②マンションの共用部で被災する場合(エレベーター内等)  
   ③交通機関、ほかの建物で被災する場合
   ④路上で被災する場合       
   ⑤その他
【どのように】
   ①直下型地震    
   ②津波の有無 
   ③液状化現象の発生の有無

2.地震発生直後の状況想定
【個人の状況】
   ①ほとんど負傷せずに動ける  
   ②負傷しているが、隣人他の助力を得れば救出されうる
   ③負傷をしていて、専門家の救助がなければ救出されない
【マンションの状況】
   ・電気の停止、エレベーターの停止、給水の停止、排水の不能、外壁の剥落、漏水の発生、
   マンション内の居住が可能かどうか
【マンションの人的な状況想定】
   ①活動可能な居住者がどの程度いるのか  
   ②負傷者がどの程度いるのか  
   ③要支援者がどの程度いるのか  
   ④帰宅難民がどの程度いるのか

以上のような想定される事態に対して、平素から検討して準備することは大変重要です。
私もそうですが、自身はケガをしないと心のどこかで思っていますが、
もし家の中で割れたガラスを踏んでケガをしたら歩けなくなります。物が落ちてきて大けがもします。
家族が誰もいないひとりでケガをした時、どうしますか?
男性の役員の方とお話をしていると、ほとんどの方が家のことは奥様に任せっきりで、救急箱や薬がどこにあるか、家のどこに何があるのか全くわからない。ということです。

お話をさせていただいたみなさんには、これを機会にご家族全員で話をしてください。
自分の身を守ること、家族を守ること、それから管理組合としてどうするかマンションとしてどうするか検討してください。と、いつも説明させていただいています。

次回は管理組合としてどうするかに続きます。

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