「マンションと地域の連携・共助による地域防災力の強化に関する研究」からマンション管理士の新たな役割


こんにちは 川崎・横浜、首都圏で活動している横倉啓子です。

今年の3月中頃、国土交通省国土交通政策研究所から突然ヒアリングの依頼が有りました。
趣旨は、国土交通政策研究所で調査研究を行っている「マンションと地域の共助による地域防災力強化方策の検討」について報告書をとりまとめるにあたって、特にハード面での具体的な共助促進策として「マンションと地域の連携、共助に関する問題点の整理」と、「地域防災力強化のあり方・方策の検討」について、マンション管理士の専門的立場からの意見が知りたいというものでした。
私の、マンション管理士としての当事者ではない外部の第三者の立場の観点、実務の経験、管理組合との信頼関係の構築、専門的な考え等を総合的にまとめた資料等を持参して、3月20日のヒアリングに臨み、1時間半熱く語ってきました。
マンション管理士の名称がその報告書に載ればいい、という思いを込めレポートを国土交通政策研究所に提出しました。
5月28日に国土交通政策研究所が「マンションと地域の連携・共助による地域防災力の強化に関する研究」の研究発表を行いました。
そして、マンション管理士の名称が以下のように記載されていました。
■地域防災力強化のあり方
Ⅳ 各関係主体の強み・弱みを活かした連携、共助
マンション管理組合と町内会の連携、共助の関係だけでは地域防災は成り立たない。マンションと地域の連携、共助の方向は、ディベロッパーやマンション管理会社、マンション管理士、行政等、それぞれの関係主体が強みと弱みを生かして検討する必要がある。
■各関係主体の強み・弱みを活かした地域防災力強化の考え方
  ●強み(得意分野)     マンション管理に関する幅広い知見を有する
  ●弱み(苦手分野)     マンションの管理、運営の専門家としての認知度が低い
  ●整備・管理における役割 ・地域の実情に応じたマンションに必要な地域防災機能に対する助言・指導 ・各主体間の整備(特に管理組合と町内会)    
  ●効果  マンション管理士の地位向上
※ 国土交通省国土交通政策研究所  http://www.mlit.go.jp/pri/(5月28日)発表会での資料

マンションと地域の連携・共助による地域防災力の強化に関する研究

http://www.mlit.go.jp/pri/kouenkai/syousai/pdf/research-p140528/04.pdf#search=%27%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%81%A8%E5%9C%B0%E5%9F%9F%E3%81%AE%E9%80%A3%E6%90%BA%E3%83%BB%E5%85%B1%E5%8A%A9%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E5%9C%B0%E5%9F%9F%E9%98%B2%E7%81%BD%E5%8A%9B%E3%81%AE%E5%BC%B7%E5%8C%96%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E7%A0%94%E7%A9%B6%27

マンション管理士は、マンション管理、運営の専門家としてだけでなく、マンションを活用した地域防災の専門家として新たな役割を期待されているということではないでしょうか。
今回の報告書がマンション管理士の地位向上の一歩になればと思います。

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