１．はじめに
大規模修繕コンサルティング業務ですが、時々マンションにお住まいの方や役員さんから、設計事務所にコンサルティングをお願いすれば、マンション管理士に大規模修繕コンサルティングを依頼することは二重になるので必要がないといわれる方がいますが、ここで大規模修繕工事のコンサルティングに関してマンション管理士が行うべきコンサルティング業務と、設計事務所が行うコンサルティング業務の区別をお話しします。
設計事務所が行うべきコンサルティング業務は「監理」といわれるものです。
- 工事が図面どおりに行われているか。
- 各工程における工事内容が仕様どおりに施工されているか。
- 工事中の安全管理や工程管理が正しく実施されているか。
それに比べて、マンション管理士が行うべきコンサルティング業務は
- 大規模修繕工事を実施するに当っての意思決定は正しい手順で決定されたか。
- 設計事務所や施工業者の選定は公平、公正、透明に行われたか。
- 組合員の誰もが納得する費用の使い方が行われたか。
マンション管理士として管理組合が検討と実施について公平性、公正性、透明性をきちんと行い大規模修繕工事という一大事業を執り行う業務のサポート役に徹することです。
２．メリット
- 利害関係が絡みトラブルが発生しやすい設計コンサルタントや管理会社、施工業者の公募・選定に関し、誰もが納得できる方法で公明正大に実施することができます。
適正な公募・選定作業を実施することで、談合を防ぎ、費用を抑えつつ質を上げることにも繋がります。 - 工事完了後の引渡し図書や写真などを検収前に確認し、整備すると共に次回の大規模修繕工事の円滑な実施につながる資料を確実に保管するサポートをします。
- 実務そのものはみなさま方が選定した専門家である設計コンサルタントや施工業者が実施するものですが、当事務所では、理事会や専門委員会に出席 し、みなさま方が理解しやすいように、進捗状況等をを分かりやすくご報告したり、資料作成を行います。そして、管理組合が適正な意思決定が出来るようにお 手伝いします。
３．業務内容とプロセス
業務内容は、千葉ヘッドオフィスがご提供する内容に準拠いたします。
千葉ヘッドオフィスの業務案内ページも是非ご参照ください。
⇒大規模修繕工事コンサルティング・支援
１．大規模修繕委員会の設立のサポート
- 全体スケジュールの企画・立案
- 大規模修繕工事に関する勉強会の開催運営
- 修繕委員会の設立及び活動予算の策定
- 細則等の立案
- 委員会の設立の承認を諮る総会議案資料の作成
- 修繕委員の公募要領の立案
２．修繕設計者の選定のサポート計者の選定の補助
- 設計事務所等の選定基準等の立案及び見積要項書の作成
- 応募会社等からの質疑対応
- 応募会社等の実績現場等の調査
- ヒアリング選考会の開催運営（進行）
- 修繕実施設計図書作成業務委託契約書のチェック
- 修繕実施設計図書の確認及び質疑応答
３．工事会社選定サポート（三段階選考方式）
- 選考スケジュールの立案
- 見積参加条件の立案及び公募要領書の作成
- 区分所有者に対する周知のお願い書の作成
- 応募会社リストその他必要書類の作成
- 選外通知書の作成
- 見積依頼書の作成
- 見積要項書の改編
- 現況調査の運営
- 共通質疑回答書の作成
- 各社見積書及び提出資料の精査及びチェック
- 見積金額比較表その他必要となる各社比較資料の作成
- 選外通知書の作成
- ヒアリング開催案内通知書の作成
- ヒアリング質問集及び採点シートの作成
- ヒアリング選考対象会社の工事実績現場等の調査
- ヒアリング選考会の開催運営（進行）
- 工事発注内定通知書の作成
- 選外通知書の作成
４．総会運営のサポート計者の選定の補助
- 資金計画の立案及び支援
- 工事実施計画案（理事会答申＝総会議案資料）の作成
- 総会への出席、説明及び質疑対応
- 総会議事録案のチェック及び補正
５．総会承認後の委員会業務のサポート計者の選定の補助
- 工事請負契約書のチェック
- 工事監理業務委託契約書のチェック
- 工事住民説明会の配付資料のチェック
- 工事住民説明会への立会い
- 竣工図書のチェック
６．会議運営のサポート計者の選定の補助
- 修繕委員会及び理事会の会議への出席及びアドバイス等
- 委員会会議録の案文作成
７．事務局業務の代行計者の選定の補助
- 必要となる連絡・調整
- 広報紙（コミュニティ紙）の案文作成
その他
- その他上記１～６に含まれない必要文書等の案文作成の一切
- １．～７．の各業務については、単独の業務として、または一部を組み合わせた業務として、それぞれ承ることができます。
報酬
業務内容に基づくお見積もりによります。月額１０５，０００円～（交通費等の経費は別途）